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【江戸時代】お江戸の男は妻に浮気され放題で結婚率2割

江戸時代、不倫は死刑だったのに実は不倫だらけだったという衝撃!
奥様に浮気をされても見て見ないフリをして耐えていた旦那様。
お江戸の奥様は、亭主を働かせて昼間からお酒を飲んで浮気をしていたなんて信じられますか?
政府も「女性は2回か3回くらい結婚してね」なんて離婚を奨励していたりして。
羨ましいような羨ましくないような美女(みめい)でございます。
お江戸の恋愛と結婚生活にビックリ!
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お江戸恋愛

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■目次

 ▶お江戸での妻の浮気
 ▶お江戸の離婚
 ▶お江戸恋愛
 ▶まとめ
 

お江戸での妻の浮気

まずはこの句を読んで泣いてください(笑)

馬鹿亭主うちの戸棚が開けられず

戸棚は現代でのクローゼットだと思ってください。
何故この亭主は戸棚を開けられないのか?

男がいるから。

戸棚を開けてしまえば修羅場が待っています。
妻と浮気相手を責めなければならなくなりますよね。
大騒ぎをすれば役人が来て、奥様と浮気相手が死刑になってしまいます。

好きで結婚した奥様を死刑にしたくない。

役人を呼ばずに2人を怒って責めれば、妻の方が逆ギレして離婚をしようと言ってくるかもしれない。
自分と離婚して浮気相手と結婚してしまうかもしれない。

だから戸棚を開けられない。

ウウッ!悲しい旦那様

浮気をする妻になんでこんなに気を使わなければならないのでしょうか?
ここですよ、大事なことは。

江戸時代は男尊女卑だと思われがちですが、違うの。
女性からは離婚できないと思われがちですが、ちょっと違うの。

江戸時代のお江戸に限っての話なんですが、男女比が倍も違っていたせいで、圧倒的に女性の数が足りなかった
ことを頭に入れてください。

結婚できる男性は2割。
これはお江戸の長屋に住む男性の話ね。
武家やお金持ちの商人などはまた別の話なので割愛します。
お江戸の町人の7割が長屋暮らしだったことを踏まえて、その男女の話。
何故長屋暮らしの男性が結婚できないのか、それは貧乏だから。

こちとら江戸っ子でぃ!宵越しの銭は持たねぇ!

そんなセリフを思い出すのがお江戸。
気風がいいセリフですが、実はその日暮らしの貧乏暮らしなんです。
次の日まで持っていられるお金が無いの。

お江戸の1日給料↓
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大工さんの給料が良いように思えますが、親方を除けば大半の職人がその日暮らしでした。
道具代や薪炭代などの支出がかなりありますから。
雨が降ると大工も棒手振りも仕事ができません。
「大工殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の10日も降ればいい」

当時の女性の結婚は就職と同じです。
あまり女性の職業が確立されていなかったし、結婚して長屋暮らしから脱出したいとの思いも。

でも、見回せば周りは長屋暮らしの貧乏人ばかり。
じゃあ、お金持ちのお妾さんになって養って貰おう!
そんな感じで暮らす女性も多かったんです。

そうでなくても少ない女性なのに、女性の方も自分の生活を考えて結婚しないんですね。
だから、長屋に嫁いできてくれる女性は貴重でした。
「山の神」や「かかあ大明神」などと呼ばれたりしたんですよ。

お江戸の長屋は12軒単位が普通で、そのうちに奥様がいるのは1軒か2軒。

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女性に飢えている長屋の男性達からすれば、魅惑の人妻ですよね。
また棒手振りなどの行商人の男もウロウロ。
ほら、吉原は高いし遠いし。

皆で何とか奥様を口説きたいと思っちゃうじゃないですか。

江戸時代ベストセラー
になった恋愛指南書には奥様へのナンパの仕方が書いてあり、実践する男だらけだったとか。

奥様がお出かけする時をジッと待って「どちらへお出かけですか?」と声をかけよと書いてあります。
チャラいナンパだわ(笑)
でもベストセラー
、恋愛指南書は初心者向けの物から夜の生活の物まで人気がありました。
江戸時代は貸本屋が繁盛していましたから。

江戸時代の女性は家事が大変で浮気する暇なんか無いと思っている人も間違いです。
確かにご飯を炊くのは竈ですから大変ですが、1日1回しか炊かないんですよ。

朝に夜ご飯の分まで炊いちゃいます。
朝はお新香や豆腐や納豆で一汁一菜
、夜は棒手振りからオカズを買って一汁二菜
くらい。

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キッチンなんて無いですから、料理できません。
包丁やまな板が無いなんて普通。
長屋は四畳半の狭さですから、掃除なんかチョチョイのチョイ。
着物の数も少ないから洗濯も少ない。

現代の主婦の家事労働の時間は、総務省によると平均2時間32分(2011年調査)
現代主婦の方が大変です。
長屋だとお風呂もトイレも無いから、掃除する場所が少ない少ない。

自由時間が多かったお江戸の奥様。
ちょっとお小遣い稼ぎにバイトをしたりしながら、口説かれまくり。
浮気しちゃう奥様も出てきちゃいますね。

お江戸の離婚

江戸時代の離婚には離縁状が必要でした。
いわゆる三行半(みくだりはん)。
3行半の長さの文章だから三行半。

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これには、「離婚します、妻はこの先誰かと再婚してもOK」と夫が書きます。
離縁状をもらわずに再婚した場合は二人共罰せられました。

離婚は女性にとって恥なことではなく、お江戸は離婚率が高い場所でした。
浮気物の男との結婚を決める時などは、先に三行半を書いてもらう女性もわりといたんです。

で、せっかく結婚できたから離婚したくないと言う男もいますよね。
女性からは三行半が書けない時代、女性はどうしたのでしょうか。

①駆け込み寺に逃げ込む方法・・・・・・今でいう裁判所。寺が夫や関係者を呼び出して協議をさせてくれます。
ただ、冥加金(みょうがきん)で五両以上必要だし、三年間修行をしなければなりませんでした。

②家事をしないで夫に櫛を投げつける・・・・・・愛想をつかせてもらうんですね。夫に貰った櫛は妻の貞操を象徴するもの。櫛を投げつければ夫はひるみます。

③髪の先を切って夫に投げつける・・・・・・切り髪の妻を家におくのは大変な恥だったため、たいていは離婚ができました。

代官所に願い出・・・・・・夫が酷い男だった場合は離婚ができます。

晴れて離婚ができればまた結婚する強い女性達。
勿論持参金があれば返してもらって、生活費を貰うこともよくありました。

女性は強く、したたかに生きていたんです。

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お江戸の恋愛

生活のことを考えれば貧乏は嫌ですが、そこは男と女。
好きになっちゃえば一緒になりたくなるもの。
だから長屋に嫁いでくる女性もいたんです。

当時の恋愛はマニュアル通りでした。
恋愛指南書通りにするのが普通だったんです。

まず恋文を男性から女性に出す。
だけどすぐに返事をしてはいけない、待たせて焦らす。

みんなそのようにして恋を育てていったんです。

けれど恋と色はまた別でした。
処女性が問題視されていなかったので、積極的な女性が多かったようです。

特に満月の夜は親も黙認して男女が楽しんでいたという話もある程。
貞操観念が日本に浸透したのは明治に入ってから。
わりとやり放題なところがありました。

恋はマニュアル通りにゆっくりと楽しんで、色は積極的に楽しんだのがお江戸の恋愛。

13歳位は「おちゃっぴー」、15歳位から「おきゃん」と呼ばれる少し生意気な感じのませた女性がモテました。

男性は江戸3男と呼ばれた男性達がモテモテ。
①火消し
②与力
③相撲とり

江戸3男では無い長屋の男はモテるために涙ぐましい努力をしていたんですよ。
それは脱毛(笑)

着物をまくってフンドシ姿になるとき、ハミ毛はみっともないし。
頭も髷以外の部分は青くツルツルなのがカッコイイとされていたので、日々脱毛を頑張っていました。

毛抜きの代わりに二枚貝を使って抜いていたそうです。

まとめ

浮気され放題とタイトルには書きましたが、惚れて一緒になっていたのですから浮気しない奥さんの方が多かったと思いますよ。

勿論浮気されたら逆上して斬るなんて事件も沢山ありました。

男女の仲は分からないというのは現代も同じ。
まさか浮気はしないよね?なんて思っても100パーセントはありません。

え?
私?
私は浮気なんかしませんよ。
当然。


オホホホホ

rarasongjing.hatenablog.com
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