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【江戸時代】お江戸吉原の女性に学ぶ男の騙し方!手練手管6つ

いかに男性にお金を使わせることができるのか?
江戸時代の吉原女性の騙しテクニックがあまりにぶっ飛んでいたので、ビックリして記事にしている美女(みめい)でございます。
現代でも女性にお金を貢いで、気が付けば借金だらけになっている男性もいるようですが(笑)
吉原は現代とは違う感覚で、男性が騙されに通う遊び場。
騙しと分かっていながら遊べる男性が粋なんです。
気持ち良く騙されたい男性を騙す吉原女性のテクニックに唸って下さい。
【 戸田屋商店 梨園染 】 注染 手ぬぐい 吉原 界隈 浮世絵 名品集 「 高尾 太夫 」

粋の反対は野暮

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■目次

 ▶吉原女性の手練手管
 ▶吉原の料金
 ▶お江戸での粋
 ▶まとめ
 

吉原女性の手練手管

通ってくる男性のお客様を自分に夢中にさせるための方法、吉原女性が使うテクニックを遊女の手練手管といいます。

吉原の料金の説明は後ほどしますが、遊ぶには非常に高いお金がかかる場所なんですよ。

高いお金を払っても、騙されても、あの女性に逢いたいと思わせなければいけません。

手練手管にもならないようなテクニックの1つに「女郎のそら涙」があります。
着物の襟にミョウバンをしみ込ませ、ここぞという時に目をこすって涙を流すんですね。
男性は女性の涙に弱いもの、これだけでイチコロになる人もいるでしょう。
チョロい(笑)

遊び慣れている男性は、そうそうチョロくありません。
女の涙は見慣れているという男性もいますから。
もっと高度なテクニックを使わなければ自分に夢中になってくれないのです。

では手練手管を6つ紹介しましょう。

1 「放爪」(ほうそう)
爪を剥がしてお客様に渡すこと。
実際は妹女郎に爪を伸ばさせてそれを切って渡していたようです。
自分は指に包帯を巻いて「私は爪を剥がすくらい貴方が好き」アピール。
爪が伸びるまで1、2ヵ月かかりますから、その間は包帯をしている女性を見て「自分のためにここまでして」喜ぶ男性。

2 「誓詞」(せいし)
和歌山県熊野神社でくれる「熊野牛王」という紙に貴方と私はラブラブと3枚書いて、1枚をお互いが持ち、1枚は神社に納めるという方法。
和歌山県まで誓詞を買いに行かせたのかと思わせて、実際は吉原まで行商人が売りに来ていました。
手軽に買えたようです。

3 「断髪」(だんぱつ)
髪を切ることですが、これも自分の髪じゃない場合がほとんど。
髢(ズラ)を渡したり妹女郎の髪を渡したり。

4 「入れ墨」(いれぼくろ)
イレズミとは言いません、この時代はイレズミは罪人がするものでしたから。
「金太郎様命」などと腕に彫りものを入れることです。
お客様に墨で書いて貰ってから彫るのが実のあるやり方。
実際は、洗えば落ちる筆で描いていたようです。
本当に彫った場合は焼いて消したとか。
本当に彫ったのか描いてあるのか?確かめるお客様は野暮。

5 「切り指」(きりゆび)
小指の第2関節から上を切って桐箱に入れてお客様に渡すこと。
指を渡されて喜ぶ男性もおかしいと思いますが、自分のためにここまでして貰えると思えば感無量なのかもしれません。
実際は細工された作り物の指で「しんこ」と呼ばれていたものを渡していたようです。
しんこ職人も吉原に住んでいました。

6 「貫肉」(かんにく)
腕や腿を刀で突くこと。
こうなると当時は身体をどこまではれるかがテクニックでした。
勿論実際はカラクリ刀に血糊をつけて誤魔化していたんです。
本気でやったら死ぬか、身体が不自由になりますから。


ぶっ飛んでいるでしょ?
江戸時代の吉原の当時は照明が暗かったので出来た技です。

要はここまで貴方のことが好きなんですと、いかに大袈裟にアピールできるかということ。

「手練偽りなし」と看板をかかげた女性もいて、繁盛したという話がありますが、ちょっと怖い。

吉原の料金

まずはお江戸のお金について。
現代の価値に直すにあたっては色々な説があるので、ざっくりと思って下さい。

1文 25円
1貫 1000文→25000円
1朱 250文→6250円
1分 4朱→1貫→1000文→25000円
1両 4分→16朱→4貫→4000文→100000円

江戸時代は長いですから、江戸前期はもう少し物価が安かったと考えて下さい。

これを踏まえて、吉原の値段を解説します。

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吉原ではしきたりが沢山あって、お金をいくら出してもお客様に格が無いと遊べない場合があります。
吉原の女性にも格があります。
お店にも格があります。

安く遊びたいのなら吉原以外で遊ぶ方がいいでしょう。
だけど吉原で遊ぶのが江戸の男の夢なんですよ。

大門を打つのが夢。
吉原を、貸し切りで遊ぶということです。
例えるならマイケルジャクソンがディズニーランドを貸し切りにしたことかしら。
ちょっと違うかな(笑)

大門を実際に打てたのは、かの紀伊国屋文左衛門ただ1人です。
1000両かかったと伝えられています。

今回は格を置いといての料金。

1番高い呼び出しを買うには1両1分。
実際はもっともっとかかります。呼び出しを呼ぶだけで1両1分なんです。最低20両は必要。
2番目に高い昼三(ちゅうさん)を買うには3分。

昼三は片じまいという買い方ができます。
昼だけ、夜だけ。
半分買うから料金も半分の1分2朱。

3番目に高いのは附け廻し、2分。
附け廻しは片じまいができません。

4番目は座敷持ち、2分。
こちらは片じまいができるから1分でも遊べます。

5番目は部屋持ち、1分。
片じまいなら2朱。
一部屋しかないお部屋での遊びになります。

最後が振袖新造、2朱。
赤い振袖を着ていることから「赤いピラピラ」と呼ばれていました。
買うというよりホステスかな。
人気女性に指名が重なった時の代打に赤いピラピラが来たりします。
その場合、押し倒したりしてはいけません(笑)
泣きながら大人しく赤いピラピラと飲むのが遊び方。


吉原以外だとマジに安く遊べました。
河岸だと240文。
夜鷹だと16文。

お江戸では蕎麦が1枚16文だったので、夜鷹は安過ぎてビックリ!
マジですかっ!

お江戸の粋

吉原は騙されに行く場所。
恋愛ゲームを楽しむ粋な男性の遊ぶ場所なんです。

お江戸では「粋」がカッコイイとされていました。
反対が「野暮」
野暮より嫌われていたのが「気障」(キザ)

生半可なキザが半可通と呼ばれます。
知ったかぶりをしたり下心が見え見えの人のこと。

野暮は真面目という意味もあるので嫌われ者という意味では無いのですが、半可通はダサさの極みで嫌われ者になります。

野暮は真面目、粋はカッコイイ遊び方ができる人。

女性に騙されても楽しめる粋がある男性が吉原で遊ぶのに適していたんです。

吉原ではお客の方がへりくだっていました。
座敷でも女性が常に上座に座るんですよ。
主はお金を払っているお客様ではなくて、吉原の女性なんです。

お金を払っているのは俺だ!
などというお客様は気障です。

まとめ

吉原女性に学ぼうとタイトルに書きましたが、現代では難しいことばかり(笑)

キャバ嬢から指を渡されてもキモいだけですね。

男女の騙し合いゲームとしては似ているところもありますが、現代より芝居がかっている騙しだわ。

なんとか男にお金を出させようとする世界があるのは同じ。
笑ってお金を出すのが粋なんですと説明しても「ふざけんなっ!」と怒鳴られそうですが。
楽しい時間を過ごせるなら払うという男性もいるでしょ。

遊びというのはそんなもの。

騙されたくないと思う男性は大人しく遊びましょう。
くれぐれも気障にならないように。

あ、愛はお金じゃ買えないですよ。
あくまで遊びのお話。

騙されて泣いてる男性、ご愁傷さまでございます。

女性も同じですけどね。
ホストに貢いでいた作家の中村うさぎ先生の「私という病」を読みました。
1億円貢いで、今度は自分の価値を知りたいとデリへるに勤務!のけぞりました。
マジに働いたノンフィクション日記。
作家がここまでやるのかとビビりますよ。

私という病

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オホホホ


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