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【江戸時代】色事が好きなお江戸の男が恐れた「腎虚」あれこれ

江戸時代、精液は腎水と言い、それは腎臓で作られるものだと信じられていました。
腎水が無くなると男として役に立たなくなることから、それはとてもとても恐れられていたのです。

男は、生涯現役でいたいらしいので大変!

腎水が無くなることを腎虚と呼び、腎虚にならないように様々な対策が考案されたのです。

また、腎虚になってしまった男は自虐ネタにしてイジケたり。
腎虚になるほど遊んだのかと羨ましがられたり。

腎虚にならない為にアホかと思う程真剣になるお江戸の男が面白かったので、記事にした美女(みめい)です。
小林一茶 (子どもの伝記全集 34)

養生訓

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■目次

 ▶腎虚を恐れて浮気をされた貝原益軒
 ▶養生訓の笑える歌
 ▶腎虚の歌
 ▶まとめ
 

腎虚を恐れて浮気をされた貝原益軒


江戸時代のベストセラーに「養生訓」があります。
現代でも人気がある健康ハウツー本なのですが、実は作者に問題があります。

だって、貝原益軒は吉原などで女遊びに夢中になって淋病になった人。
奥様にも淋病をうつした奴が健康を語るとは、なんたること!

それでも貝原益軒は85歳まで長生きをしたので、養生訓は馬鹿にできない。

馬鹿にできないのですが、養生訓を守ると奥様に浮気をされるかも。

養生訓では男女の営みについて、回数が書かれているんです。


20代は4日に1回
30代は8日に1回
40代は16日に1回


38歳で結婚をした貝原益軒の奥様は16歳。
淋病はうつされるわ、8日に1回とか16日に1回じゃ物足りないわということで不倫に走る奥様。

浮気が貝原益軒にバレた後、謝って許してもらったそうです。

自分で書いた養生訓の教えを守った貝原益軒は、子供にも恵まれませんでしたが(淋病のせい)、腎虚にだけはなりませんでした。
60歳を過ぎても若い遊女と遊んでいたそうです。
教えに忠実に、接して漏らさずで遊んだとか。

養生訓は正しいのでしょうか?


腎虚とは


幕府の奥医師である多紀元徳(たきもとのり)が記した「養生歌八十一首」にも養生の心得が説いてあります。

腎虚にならない為に幕府にまで教えを説いていたのですよ。
健康とは、腎虚にならないことが大事なことらしいです。


腎水は人の命の本なれば おしみたもちて大切にせよ


勿体無いから大切に。浪費は禁物。
ご利用は計画的に。


四十歳経ば十六日め五十歳は二十日六十歳は房事慎め


貝原益軒の養生訓でもありますね。
50歳では20日に1回で、60歳を過ぎたらヤッちゃ駄目なのだそうです。


色念をこらへて情を遂ぬは 腰湯に下をあたためてよし


ヤりたくなったら腰湯につかって下半身を温めれば我慢ができる!


房事以後しばらく歩行するもよし かならず直に寝入るべからず


ヤった後はすぐに寝ず、ウォーキングなどをするように。


日と月の蝕と雷電大風雨の時は房事慎め


日蝕や月蝕、雷や大風や地震のときはヤってはいけない。


灸治せば前は三日にのち七日 厳しく房事慎め


お灸の前3日、後7日間はヤッてはいけない!


まだまだ馬鹿馬鹿しい教えが沢山。
これでもか!と思う程あるある。

江戸時代は指南書がブームだったのです。
人に聞けないことは指南書で勉強をしていたのですよ。

だから腎虚になりたくない男にとっての大切な教えとして、大ベストセラーになったのが「養生訓」です。

真面目に守っていた人がどれだけいたのかは、不明。
今読むと笑えるだけなのですが、腎虚を恐れている男性にプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。

決定版 貝原益軒の養生訓

決定版 貝原益軒の養生訓


腎虚の歌


教科書では習いませんが、腎虚の歌が沢山残っています。
面白いから紹介していきましょう。


損なこと女房ばかりで腎虚なり


奥様だけと営んで腎虚になるのは損なことだと歌っています。
浮気をしろということでしょうか。


腎虚のくやみ羨ましさうに伝ひ


腎虚で亡くなった人のお葬式(腎虚で亡くなることが多々あったようです)は、女日照りの男からしたら羨ましいことだと歌っています。


おごるへのこは久しからず腎虚也


平家物語の「驕る平家は久しからず」と掛けていますね。
栄華を欲しいままにヤり過ぎると腎虚になると歌っています。


その薬腎虚させてが煎じてる


腎虚になった原因の女性が腎虚回復薬を飲ませているという皮肉を歌っています。


江戸時代は腎虚が恐ろしい病だったので、沢山の薬が売られていました。
効果の程は分かりませんが、小林一茶なども服用していたと記録にあります。

あの可愛らしい俳句を歌う小林一茶も腎虚を恐れていたなんて、小学生の国語の時間には教えられません。

小林一茶は「七番日記」や「九番日記」などで回数や行為について書いています。
何でそんなことを記録したのか……
子供が欲しかったそうです。

小林一茶は腎虚に気をつけて薬を飲んでいましたが、奥様の方は早く亡くなってしまいました。
子供も早く亡くなっています。


まとめ


アホだ。

(笑)

一概にそうともいえませんが、男性って大変ですね。
現代の男性も腎虚を恐れているのかな?


そういえば「死んでもいいからもう一度女性と愛し合いたい」と、心臓が悪い男性でも薬に手を出すと聞いたことがあります。

そんなに?
そんなに?

男性って何歳まで頑張れるのかしら。
世の男性の方々、お気張りやす。


オホホホホ

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