【ミステリー】シャーロックホームズ最大の謎バリツを追う！

シャーロック・ホームズの小説の中で1番の謎は何かと聞かれたら「バリツ」です。
作者であるコナン・ドイルがたった2行しか説明していない「バリツ」。
シャーロック・ホームズの命を救ったバリツとはいったい何なのでしょうか。

それは世界中のシャーロック・ホームズのファンの間で議論と憶測を生んできました。

シャーロック・ホームズは滝壺に落ちて亡くなるはずでしたが、日本の「バリツ」を知っていたから助かった！

死ぬはずの危機から助かる程の「バリツ」。
シャーロック・ホームズ最大の謎を美女(みめい)と共に追いましょう。
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コナン・ドイル

■目次

　▶バリツの謎
　▶バリツとは
　▶バリツ使い手
　▶まとめ
　

バリツの謎

コナン・ドイルが「空き家の冒険」にたった2行だけの説明しかしていない謎の格闘技。

「最後の事件」で、ライヘンバッハの滝に落ちて死んだはずのシャーロック・ホームズが助かったのは、日本の格闘技である「バリツ」の心得があったからだと書いてあります。

宿敵であるモリアーティ教授と一緒に滝壺に落ちて死んだはずのシャーロック・ホームズ。

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グラナダTVでのシーン↑

しかし、「死なないで」「続きを書いて」「もっと読みたい」との編集やファンの希望により復活！

日本の格闘技のバリツの心得があったから、それでモリアーティを投げ飛ばして助かったんだよ。

これ以降、「バリツ」という言葉は出てきません。

バリツって何さ。
説明しろー！コナン・ドイル！
バリツなんて格闘技は日本にはない！

これがバリツの謎です。

シャーロック・ホームズの帰還 (河出文庫)

作者: アーサー・コナンドイル,Arthur Conan Doyle,小林司,東山あかね
出版社/メーカー: 河出書房新社
発売日: 2014/07/08
メディア: 文庫
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バリツとは

日本の格闘技であることしか分かっていません。
しかし、日本にはバリツという格闘技はない。

考えられることは、いくつかあります。

日本の武術

武術→ぶじゅつ→ぶじつ→バリツ

作者であるコナン・ドイルの聞き間違え！
この説が最も説得力があります。
モリアーティを投げ飛ばした武術を考えれば、柔道の巴投げと推理している人が沢山。

バーティツ
他にも説があります。
バリツとはバーティツのことではないのか？

バーティツとはステッキ術と日本の柔術を合わせた護身術。
シャーロック・ホームズはステッキ術を習得していたと著書にも書いてありますから。

ただ、ステッキでモリアーティを投げ飛ばすことが難しい。

杖術
もしくは日本の杖術。
杖術→じょうじゅつ→バリツ

日本には、杖を武器にして戦う武術の流派がいくつかあります。
日本の警官も警棒を持っていますよね。
杖術からの流れです。

しかし、やはり「投げ飛ばす」ことに無理がある。

片手にステッキや杖を持って、何かしらしてモリアーティ教授を投げ飛ばしたのか？

ヴァーリ＝トゥード
ヴァ―リ＝トゥード説もあります。
ポルトガル語で全て有効といい意味で、少ないルールしかない相互格闘技。

ヴァ―リ＝トゥード→ばりとーど→バリツ

でも日本の格闘技ではないですよね。

空想
他には、「バリツ」という空想の格闘技を作った説。

当時シャーロック・ホームズのシリーズは凄く人気がありました。
実在する格闘技の名前を書けば、その格闘技に人が群がる可能性がありますから、それを危惧して「バリツ」という名前を生み出したのかも。

コナン・ドイルが「バリツ」の正体を明らかにせずに亡くなったので、謎は謎のまま。

謎について考えたくなるのがミステリーファン。
沢山の論文が出されたり、バリツ研究者が集まったり。

日本でも江戸川乱歩や吉田健一などが集まって「東京バリツ支部」が作られました。

そしてバリツは今なお謎の格闘技として人気なのです。

新しい版では、バリツが「日本のジュウジュツ」となっていて、たいそうガッカリしたのだけど、改版は1989年なのだった。高校生のとき読んだのはバリツだったから、その前の本だったのだな。近所の服部書店で買ったのだ#シャーロックホームズ pic.twitter.com/pdDN3fpG7F
— ＜わたあかね＞ (@kuwataakane) 2017年5月15日