暴力マンガ、卑猥なマンガ、人権マンガ、グロいマンガなど。
作家と原作者が喧嘩をする場合もあるし、パクり疑惑があった場合など「問題があるマンガ」が誕生してしまいます。
大人気のマンガでもトラブルに巻き込まれれば、もう読めなくなってしまう可能性があるのですよ。
あの国民的マンガ「ちびまる子ちゃん」でさえ単行本に収録できなかった回があります。
「こち亀」だってジャンプに連載されていた回がヤバくて、単行本と変わった箇所が多数。
何が良くて何が悪いのでしょう?
表現の自由ってどこまで認められるのでしょうか。
昔観たアニメが観られなくなった原因が「問題があるマンガ」のせいだったと知った美女(みめい)です。
消えたマンガ・アニメ
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ボボボーボ・ボーボボ
ボボボーボ・ボーボボのマンガは消えていませんが、アニメはほぼ強制終了。
刺激が強いシーンが多く、下品の極みのようなマンガですが人気があったのです。
変態マンガがアニメ化!
それに怒ったのはPTAの皆様ですね。
「子供に見せたくない」ランキング上位。
スポンサーが1つもつかないという異常な状態での放送が続いて、打ち切りになりました。
鼻毛で戦うキャラは斬新でした。
ボボボーボ・ボーボボより↑
キャンディキャンディ
「キャンディキャンディ」の新品の単行本はもう出ません。
アニメの再放送もしません。
マンガ家と原作者による著作権争いが泥沼化されているから。
マンガ家いがらしゆみこは、キャンディキャンディの原作者水木杏子以外にもジョージィの原作者である井沢満とも版権問題で揉めています。
元はマンガ家いがらしゆみこがキャンディキャンディのグッズを水木杏子に無断で売り出したことから。
裁判沙汰になり水木杏子が勝利しますが、ここからが大変。
判決に不満があるいがらしゆみこは、ヴェルヌ条約や国際著作権条約に加入していない台湾へ。
台湾でキャンディキャンディにそっくりな「レディレディ」を発表して、グッズを売り出しています。
日本のキャンディキャンディ関連は凍結したまま。
- 作者: いがらしゆみこ,水木杏子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1998/05
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 20回
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こち亀
過激な発言が多いのが両さんの魅力。
ジャンプに連載をしていましたが、問題があるシーンも多くて単行本では差し替えることも多々。
新潟県を馬鹿にした発言、喫煙者への過激な発言などは単行本では消えています。
差し替えについてはこちら。
ちびまる子ちゃん
「りぼん」1995年2月号に掲載された「ちびまる子ちゃん」が問題の作品。
「まる子、夢について考える」
これはまる子が見た夢の話ですが、内容が意味不明で何がなんだか分からない。
まる子が邪教徒の集団に覗かれ、王子様が助けにきて、アメリカのブロードウェイに行き、気がつくとおばあちゃんの家にいる。
あまりの意味不明な展開のマンガ。
当時多忙を極めていたさくらももこがぶっ飛んだ回。
作者本人が単行本に収録することを見送りました。
ただ、「ちびまる子ちゃん」唯一の封印された回ということで話題になっています。
作者が発狂した回とか憑かれた回とか。
単行本化されていないので、当時のりぼんでしか読めないからレア。
国会図書館に行けば読めますよ。
「ちびまる子ちゃん」から
アシュラ
1970年に有害指定され、未成年への発売が禁止になったマンガ。
作者はジョージ秋山。
このマンガはグロい箇所が沢山。
飢餓ゆえに死体や人間の肉を食べるシーンがあるのですよ。
舞台は応仁の乱の頃。
今なら東京喰種が人気ですが、当時は批判の嵐。
連載初回から大問題になり、ジョージ秋山はやり玉へ。
ジョージ秋山は、あまりの批判に連載を途中で止めて、旅に出てしまったそうです。
時代ですね。
その後ジャンプに完結編が載りました。
2012年には「アシュラ」アニメ化公開。
エデンの花
全単行本絶版。作者は末次由紀(ちはやぶる作者)
理由は、スラムダンクからのトレース
左がエデンの花、右がスラムダンク
人気があり、名作とも言われていたマンガなので残念です。
「スラムダンク」作者の井上雄彦氏からコマ割りの構図が似てるとかで「エデンの花」という作品が訴えられたけど、こういうの見るといいじゃね、と思うなあ。格闘漫画に関して言えば「ドラゴンボール」の構図はのちの漫画にめちゃ影響及ぼしてる。 pic.twitter.com/s91vZgh2OZ
— しんさん@翼人の生まれ変わり (@skishinichi) 2014年12月31日
しかし、この作者は「ちはやぶる」で大人気!
マンガ大賞2009受賞、このマンガがすごい!2010では1位。
華麗なる復活をとげました。
スラムダンクも作者が描きたくなくなって、「描かせたい」編集と揉めて苦肉の策で第1部完!になったマンガです。
第2部はない・・・・・・
パタリロ
時代を先取りした魔夜峰央のマンガ。
まだBLなどという言葉が生まれていなかった頃、濃いBLマンガにびっくりしました。
しかし、問題になったのは濃いBLのシーンではなくて「マリネラの吸血鬼」というミステリーな回。
ミステリー研究所からクレームがきて単行本に収録ができなくなったのです。
アガサ・クリスティの「ラジオ」という短編に酷似しているからとの理由。
凄いのは魔夜峰央がその後にアガサ・クリスティの版権管理会社に確認をとり、著作権に問題がなく収録ができるようにしたこと。
めでたく50巻に「マリネラの吸血鬼」は再録されました。
問題があったけど、問題を解決したパターンのマンガです。
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かっとばせ!キヨハラくん
作者 河合じゅんじ。
2012年2月にモデルである清原和博が逮捕され、即休載。
清原和博逮捕により余儀なく休載から打ち切りですね。
河合じゅんじ先生は「いつかはまたかっとばせ!キヨハラくんを描きたい」と言いつつ、未定。
パロディマンガにはこんな危険もはらんでいると知ったマンガです。
- 作者: 河合じゅんじ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1987/11
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ベクターボール
このマンガを知らなくても「金色のガッシュベル」なら知っている人が沢山いますよね。
作者は雷句誠。
「金色のガッシュベル」を少年サンデーに連載中、担当に原稿を無くされ裁判沙汰に。
裁判に勝利した雷句誠は「2度とサンデーには描かない!」と少年マガジンへ。
命懸けで復活したと豪語していた雷句誠ですが、ベクターボールは意味不明なマンガで評判がイマイチ。
そこでテコ入れが始まり、編集と揉めてしまいます。
思い切ったテコ入れを拒否する雷句誠は連載拒否。
少年マガジン側は「第1部完」とスラムダンクと同じように苦肉の策を披露しますが、いきなり完結へ。
金色のガッシュベルからのファンが応援していたマンガだけに残念な終わり方でした。
サザエさん
長谷川町子による国民的マンガ。
誰もが知っているマンガにも問題がありました。
著作権侵害は多数。
パロディも沢山あり、訴訟にもなりました。
「磯野家の謎」は書籍ではなく、ビデオ版が訴えられました(無断でマンガをドラマ化したから)。
サザエさんは新聞に掲載されていたので、時事ネタが多かったのも問題の一因。
単行本に未収録な作品は700回分はあるといわれています。
手塚治虫のブラックジャックでも「かたわ」という表現が禁止用語に引っかかったように、サザエさんでは「つんぼ」が引っかかったことがありました。
ほのぼのした雰囲気が人気ですが、連載中は様々な物議がかわされたようです。
これも時代のせいですね。
人喰い人種が登場する回もあったのですが、少数民族への問題から未収録。
ターザンの話は黒人差別の視点から未収録。
サザエさんが差別問題に触れていたなんて。
でも、読んでみたい。
連載されていた新聞を探さなければなりませんね。
- 作者: 長谷川町子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1994/09/01
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