胸が小さな女性は胸が大きな女性に憧れる。
人間は無いものねだりなんですよ。
「大は小を兼ねる」ともいうし、小さなものより大きなものがいい場合が多数。
脚がもっと長かったら。
目がもっと大きかったら。
鼻がもっと高かったら。
胸がもっと大きかったなら私の性格も人生も変わっていたかもしれないと思うほど、私は胸について悩んだことがありました。
くだらない悩みだと思うかもしれませんが、当時は真剣だったのよっ!
ふと目にした雑誌の広告に目を奪われ、発作的に電話をしていました。
「胸を大きくしたいんです」
「その気持ち
よーーーく分かります」
電話に出た女性はとても親身になって私の話を聞いてくれました。
「あなたのような女性が沢山いるんですよ。
1人で悩まないで。
悩みを解決しましょう」
まるで宗教のようですが、私はこれで落ちました。
なんてチョロいカモだったのでしょう。
そのサプリは10万円くらいだったかな。
ウキウキしながら到着を待って、届いてからテレビを観て驚くニュースを知ったのです。
オフライン広告の詐欺
スポンサーリンク■目次
▶巨乳だった頃▶胸が大きくなる詐欺
▶オフライン広告
▶まとめ
巨乳だった頃
子供を産む前はDカップだったんですよ。
授乳中に巨乳になって、道を歩けば胸を見る男性が沢山いたものです。
ちょっと子供を母に預けて友達とお茶をしている時に隣のテーブルの男性から声を掛けられたこともありました。
「その胸は本物?」
当時の私はスリム体型。
ワンピースを着ていたのですが、胸がドーン!と盛り上がっていたの。
世の中おっぱい星人だらけ。
巨乳の私は得意の絶頂でした。
スリムで巨乳なんて完璧じゃない?(勘違い)
男共がひざまずく。
おまけに人妻は禁断の響き(チョロく落ちると思われる)(ちなみに保育園の送り迎えに忙しいからお誘いは全てお断り)
産休を終えて仕事に復帰をしても、その効果は抜群で、ちょっとしたミスなら上司はニヤニヤ顔で許してくれました。
女に生まれて良かった!
家事に育児に仕事は大変だったけれど、皆にチヤホヤされる巨乳時代は至福の時。
重要な仕事も任されて充実していたのに、その至福の時は音も無くあっという間に崩れていきます。
胸が大きくなる詐欺
なかなか断乳出来なかった私の息子。
やっと乳離れをしたと思ったら、私の胸は平野になりました。
何もない野原。
数直線のように真っ平。
あったはずの山が消えた!
あの美しい山はどこに行ったの?
そこから男性達の優しかった態度は急変。
「胸無いね」なんて直に言われたりして。
お風呂上りに鏡を見ては悲しくなる毎日。
盛り上がりが無い私は重要な仕事を取り上げられて成果を上げられず退職へ。
胸のせいだけじゃないけど、何もかもうまくいかなくなってきたの。
だけど全てが胸のせいのような気がしていたの。
そこで主人がテレビに出ている巨乳タレントを観ながら「いいなー」なんて年中言うものだから、たまらない。
チラッと私を見る感じがムカつく!
「胸が大きくなる!」と書いてある雑誌広告が光って見えたのは私の弱さから。
まずはお電話を。
フリーダイアルで無料相談。
電話するだけなら無料。
これですよ、無料なら電話だけでもしてみよっかなって思ってしまう馬鹿な女の末路はここからスタートします。
「断乳したら胸が無くなりました」
そう相談する私。
「そういう女性はとても多いんですよ」
優しく悩みを聞いてくれる担当者。
ああ、この悩みは私だけじゃないんだと思える安心感。
「必ずあなたの悩みを解決します」
仕事を辞めて昼間は子供としか会話をしていなかった私にとって救世主のような担当者。
サプリメントを申し込みましたよ。
ついでにブラや体操の本とか。
カモまっしぐら。
しばらくして商品が届き、私は体操をしながらサプリを飲み続けていました。
何の効果も無いと思いながら分割代金を支払い続けて3ヶ月。
テレビでそのサプリが「効果無し」とニュースになっていたのです。
くそーーー!
やられました。
6回分割でしたが会社が無くなったみたいで支払いは半分で済みました
けれど3回分はお金を捨てたのと同じ。
冷静に考えればサプリを飲むだけで胸が大きくなるなんて有り得ない。
冷静に考えれば胸が大きいだけじゃ幸せになれない。
冷静になった私は貧乳として生きていこうと思いました。
胸なんかなくても生きていけるのさ。
だけど、だけど、出来ればもう少しだけ胸が欲しい。
そんな時に目に付いたのが雑誌の補正下着の広告。
真剣に見て、1度失敗していることを思い出して友達に電話で相談。
類は友を呼ぶと言いましょうか、貧乳の友達は補正下着を既に買っていました。
「詐欺だからやめた方がいい」
友達は、着るのに1時間かかる補正下着の説明と効果が無いことを教えてくれました。
危ない!
また引っかかるところでした。
くそーーー!
こりゃ何度でも引っかかるかもしれない。
私は情弱ビジネスのカモ。
いっそシリコンを入れた方がいいのかと思ったりもしたけど、今度こそ貧乳として生きていこうと思いました。
でも雑誌の広告を見るたびに気になる。
私は雑誌を買うことをやめました。
そして街で盛りブラなるものを発見して試着。
やっぱり試着とか大事だわ。
世は盛りブームだったのです。
効果は抜群でした。
盛って巨乳に見える!
巨乳詐欺!
あれ?いつの間にか私が詐欺をしていますが・・・・・・
とりあえず悩みは解消したの。
すると、新たな悩みが!
オフライン広告詐欺
家のポストに無料の新聞みたいなものがよく入っているんですよね。
あれ、無料だからつい読んでしまう。
広告だらけなんですよ。
最近は肌のかさつきに悩んでいて(悩みは尽きない)、つい裸がプルプルになりますなんて広告に目が。
目がー!目がー!
ムスカのように叫びたくなるほど目がいっちゃう。
無料サンプルや今なら500円、初回は1万円が半額という悪魔の囁きに負けそうになったとき、1つの広告を見て目が醒めました。
「口が裂けても言えない大物女優さんも使用中」
ほー。
誰よ、その大物女優は。
なんだこの広告はっ!
私は新聞を閉じてゴミ箱へ。
ありがとう、冷静になれたわ。
まとめ
胸なんか小さくてもいいと思うわ。
身長が低くったって、髪が薄くったって・・・・・・
だからね、冷静さって大事だと思うの。
もしくは誰か信用できる人に相談。
悩み事があると、手軽に解決したくなるのが罠。
世の中詐欺だらけだから気を付けなきゃ。
私のかつての上司である凄腕営業の女性も、先日雑誌広告の浄水器を買ってみたら詐欺だったと泣いていました。
凄腕営業マンも引っかかる恐ろしいオフライン広告。
オフラインの全ての広告が詐欺ではないけれど、8割は詐欺といっている人もいます。
みんな気を付けてね。
盛りブラでの巨乳詐欺が許せないという男性の方々は、まずカツラ会社に文句をどうぞ。
オホホホホ
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