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40度の熱が2日間続いた後のようなダメージ

ダメージを言葉にするのって難しいです。
頭が痛いときに、ただ「頭が痛い」と言ってもどれ位の痛さなのか分からないし、薬が必要なのか冷やした方がいいのか悩む感じ。
口下手な人は、痛くても説明が出来なくて損をしてしまうかもっ!
超眠い←ボキャ貧な美女(みめい)がアクビを堪えながら説明について説明します。
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星を継ぐもの

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■目次

 ▶ダメージの表現
 ▶ドラクエ風ダメージ
 ▶説明を比喩すること
 ▶まとめ
 

ダメージの表現

これはとある薬局での出来事です。
私は息子の付き添いで椅子に座っていました。
薬を受け取るのは息子。

病気の話はいずれ(あまり書きたくない)

最近の薬局は検査の結果を聞いてくるのです。

CRP(血液検査での内容)はいくつでしたか?」

「2です」

正直に答えた息子に、薬局の人は書いていたメモの手を休めて顔を上げました。

「それは・・・・・・」

それは?

少し離れた椅子に座っていた私も気になるような話し方をする薬局のお姉さん薬剤師。

「40度の熱が2日間続いた後のダメージです。
安静にして下さい」

口下手な息子は頷いて薬を受け取りました。

薬局を出て、私と息子の目が合います。
私は息子の体調が心配。

「40度の熱が2日間続いた後のダメージってかなり怠いんじゃない?大丈夫?」

「よく分からないダメージだね。
熱が下がった後のことかな?」

息子は私の質問には答えずに薬剤師のお姉さんの説明を気にしているようです。
体調は大丈夫なのか?

「熱が下がった後の怠さじゃない?
大丈夫?」

首を傾げる息子。

「40度の熱があったらフラフラするよね?
僕はお腹が減った」

私の質問に答えないのは怠さのせいなんだろうか。
とにかく食欲があるのは良いことです、私は息子とお蕎麦屋さんに入りました。

どの位具合が悪いのかを心配していたのですが、今回の薬剤師さんの説明で多少なりとも自分に置き換えることができました。

「帰ったら安静に寝た方がいいんじゃない?」

私は心配なのです。
しかし、親の心子知らず。

「僕は40度の熱が2日間続いた後でも元気だったよ」

ああ、以前インフルエンザにかかった時の話だわ。
息子は確かに3日目には寝ながらゲームをしていた。

普通は関節が痛くなるし体力も落ちて怠さが半端ないんだけどなー。
息子は若いから回復力もあるし。

「じゃあ具合は悪くないの?」

「ちょっと具合が悪い」

分からない。
分かってあげられない。

うまく説明してくれないかな。

ドラクエ風ダメージ

息子は少し考えてからこう言いました。

「さまよう鎧が10のダメージを受けた位のダメージだよ」

分かるかーっ!

最近の息子との会話はいつもこんな感じ。
非常に理解し難い。

「さまよう鎧のHPはいくつよ?」

「40」

わりとダメージ大きいよね。
10もダメージを受けたらキツイ。
ホイミを唱えないと。
薬を飲め。
少し納得してしまう。

息子はお蕎麦を食べ終わって薬を飲むとこう言いました。

「薬草程の効果は無いな」

ホイミって薬草より効き目は弱かったっけ?
うちの息子は淡々と面白い事を話すタイプ。
クールなユーモアセンスがあると思うのは親の贔屓目かしら。

「40度の熱ってギラ位かな?」

なんでもゲームに例えるのはやめて欲しい(笑)

「ギラよりは軽くない?」

帰りの電車の中でも「40度の熱が2日間続いた後のダメージ」についてずっと議論をしていました。
面白い会話をして具合いが悪いことへの気分転換になるように。
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説明を比喩すること

「嬉しいこと」「怒ったこと」「痛いこと」などの説明って言葉を選ぶのに時間がかかることがあります。

超をつければ手軽なんだけど、毎回超嬉しい!じゃボキャ貧丸出しでヤバイ。
超を沢山つけるのもチャラいよね。
超超超超超嬉しい・・・・・・とか。

メロスより激怒した!
ガンジーが助走を付けて走って殴るレベルとか、使い古されているし。
激おこ!も皆さん使っているし。

イタタタタは軽い。
泣く痛さというのも涙脆い人かもしれないし。

ああ、比喩って難しい。
フェルマーの最終定理くらい難しい、いやそこまで難しくは無いけど。

昔に読んだ小説の中に女性への素敵な比喩がありました。

「美しい、カトレアの花のように美しい」

きゃあきゃあ。
こんなふうに言われてみたい。

まとめ

あの薬局に行ってもっと具体的な説明をしてもらいたいという結論に達しました。

帰ってから主人に息子の具合の悪さは「40度の熱が2日間続いた後のダメージ」だと説明したら難しい顔になりました。

「凄く具合が悪いんじゃないのか?」

主人は健康で熱なんか出したのはインフルエンザになった時くらいですからね。
あの時は「死ぬ死ぬ死ぬ程具合が悪い」とうるさかった(笑)

しかし、帰宅した息子は何食わぬ顔で「星を継ぐもの」を読んでいます。
私が渡した本、これはSFなんだけど超面白い(ボキャ貧)小説です。

星を継ぐもの
月で見つかった人間の死体が5万年前のものだったという衝撃作!
5万年前に人間は月に行く技術があったのか?
www.dokusyo-geek-ki.com

ブックマンさんの書評を読んで買いました。
素晴らしいどんでん返しが待ち受けています。

息子の病気については「大変だね」と言われたくないので書かないです。
大変だと思うと大変になっちゃう。
高校生ですが普通に友達も沢山いて楽しく暮らしています。

大事なのはほんの少しのユーモア。
笑えなくなったら深刻です。

こうして日々笑えるネタを探して冗談を言い合っていければいいな。

たまに息子の言う冗談をネタに使わせてもらっています。
下のゾンビの記事なんかほぼ息子が話した内容(笑)


オホホホ

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

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