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【江戸時代】お江戸で流行ったクイズ!貴方は解けるか?

江戸時代の人達は電気が無くて、漫画が読めないしゲームも出来ないし、何をして遊んでいたのかしら。
そう思っていたら、漫画のような雑書やゲームのようなクイズをして遊んでいたのですね。
本もブームだったようで、貸本屋が流行っていたそうです。
江戸時代に流行っていたジョークやクイズってどんな感じだったのでしょうか?
では、お江戸で流行っていたなぞなぞを美女(みめい)が出しますから、解いてみてください。
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江戸文化

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■目次

 ▶お江戸のなぞなぞ例題
 ▶お江戸なぞなぞ
 ▶お江戸なぞなぞ解答
 ▶まとめ
 

お江戸のなぞなぞ例題

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「はや飛脚麩屋の男と蛸となり」
これが問題です。

答えがこの絵に書いてあるのですが、問題を言ったら「何ぞ?」と問いかけるのがこのクイズの出し方です。

解が「あしがぜにじゃ」
と書いてあります。

早飛脚は早く走る仕事、お麩屋さんは麩を作るために小麦粉を一日中踏み続ける仕事、両方とも足で稼ぐ仕事ですね。

そして蛸も足が美味しいので足が銭を生みます。
答えはいずれも足に価値があるということなんです。

このクイズは嘉永二年(1849年)に発売されていた「剽金福寿草」という雑書にありました。
作者は剽金舎一寸子さん。
このユニークなペンネームもセンスがありますよね。
ですが、作者の詳細は不明です。
残念。

もう一つ例題をあげましょう。

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「万久の渡世ふんどし虎の皮」

何ぞ?

解答は「おにしめ」

現代人でこの解答の意味が解る人は、よほどの江戸時代マニアだと思います。

この時代には芝居小屋が流行っていました。
芝居小屋で食べるお弁当を「幕の内弁当」と名付けて売り始めたのが、日本橋芳町の万久だったとか。

小さな焼きおにぎり10個と卵焼きに蒲鉾、かんびょう、コンニャク、焼き豆腐の煮染めで百文。
1文を20円と計算すれば、2千円。
これが大当たりしたので煮染めで儲けた「おにしめ」

そして、鬼は虎の皮のふんどしをしているから「鬼締め」

よって解答が「おにしめ」なんです。
面白いですね。

ではクイズいきます。
考えてみてください。

お江戸のなぞなぞ

1 だんごやの上手八月十五日

2 馬鹿がねるからしは九月節句なり

3 助平への旦那こたつの火をあんじ

4 遠からず恋がつもればしゃくのたね

5 まま子くう蚊もたたかれぬ炭屋なり

6 あきられた中は屏風のてうつがい

7 お江戸は紙一帖を二つにし


何ぞ?

分かるかーっ!
という方の為に解答と解説を書いていきます。
上手いなぁと感心してしまいますよ。

お江戸のなぞなぞ解答

1 つきがよいといふ

2 きくきく

3 夜になるとはいかける

4 あいたいあいたい

5 くろうなる

6 はなればなれになる

7 半でう半でう


1は「団子屋の上手」はうまく搗く(つく)、搗きが良い。
八月十五日は名月だから月が良い。

2は馬鹿は一心不乱に辛子を練るからよく効く。
九月の節句は菊だから、「効く菊」できくきく。

3は助平(スケベ)の旦那は夜になると夜這いをする「はいかける」。
この時代の炬燵は炭火だから「灰をかける」

4は遠距離恋愛のことですね「逢いたい逢いたい」
そして「しゃく」は、時代劇でよく「持病のしゃくが!」とある痛いということ「あ、痛い。あ、痛い」

5は継子を叩くことが出来ない継母のこと。
今でいう虐待と思われたくない継母の気持ちです。
継子に蚊がとまっていても、叩けないから「苦労なる」
炭屋は炭で「黒うなる」

6は飽きられた仲という漢字にすれば分かりやすいかな。
飽きられると離ればなれになります。
屏風の蝶番(ちょうつがい)も屏風を開くと離ればなれになるから。

7は一帖を二つに分ければ半帖と半帖。
半帖と繁盛をかけているんですね。

まとめ

なかなかやるな!
って感じじゃないですか?

江戸時代の文化も分かって面白いです。
幕の内弁当はさぞ美味しかったのでしょうね。

お江戸ではイキでいなせな人に人気が集まりました。
現代と違って、女性より男性の方がお洒落だったりしたんですよ。
なぜなら、お江戸は男女比率が2対1とも7対1ともいわれた男性社会。
女性の数が少なく、結婚するのが大変だった男性達。

面白いジョークやクイズで女性の気を引くのも手です。

江戸時代なら女性はモテモテだったんですよー!
でも身分違いの恋は難しいから、玉の輿なんか夢の夢。
はぁ・・・・・・

けれど、なぞなぞを出しながら笑い合える人達がいるお江戸も楽しそう。

現代より難しくて頭を使うクイズにビックリですよね。


オホホホ


絵でみる 江戸の町とくらし図鑑

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